高い品質と普遍的デザイン、タフさを併せ持つロレックスは、一流品の代名詞的存在だ。だが、年々プライスは高騰し、現在の半分以下の価格で購入できた20年前を知る人には、なかなか手が出しづらくなったことも事実だ。

そんな人におすすめの1本。「オールトリチウムのエクスプローラー2」。品番は16570。高騰が続くロレックスのスポーツモデルの中では、比較的リーズナブルなプライスを保っている。その1998年以前に製造されたモデルを狙う。

1998年頃以前に製造されたロレックスは、夜光塗料に放射性物質であるトリチウムを使っていた。人体には影響が無い微量だが、98年頃以降はルミノバという夜光塗料へと変更されている。

何十年経っても変色しないルミノバとは違い、トリチウムは時間の経過と共にベージュに変色する特性があり、アンティーク然とした実に趣深い表情を楽しませてくれる。

判別方法は簡単。文字盤の6時位置に「SWISS-T＜25」の表記があれば、トリチウムを使った文字盤だ。ただし、針はルミノバに交換されている固体が多い。ネットショップで「SWISS-T＜25」表記のモデルを見付けたら、ショップに針もトリチウムかどうかを確認して頂きたい。

一流にこだわる男たちは、細かなディテールにこそこだわる。ゆえに「オールトリチウムのエクスプローラー2」。これしかない。

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