出典：LAHAINA

この時期に一流の革ジャンを買う。これが通の証だ。つまり粋だ。オススメしたいのは大阪に本社を構えるワイツーレザーの一着。

定番のブラックではなく、インディゴ染めされたファーストGジャンタイプだ。素材には極上の馬革。日本国内で鞣し、縫製までを行う稀少な「Made in Japan」だ。実は、馬革にインディゴ染めというのは非常に難しい。鞣された革とインディゴは相反する性質を持ち、一般的に染めても定着しないとされてきた。ゆえに、今まで世に出回っていたインディゴを唱う革ジャンは、上から塗料を吹き付ける手法を用いていた。だが、これでは色移りが激しい。

ワイツーレザーではタンナーとの信頼関係の元、何年も試行錯誤を繰り返し、ようやくインディゴで革を染める技術を開発。製品化に辿り着いたのだ。

素材、染め、縫製、デザインにこだわり抜いた一着は、着込むほどに皺を刻み、芸術的なエイジングを楽しませてくれる。上の一着はこのサイトの管理人である私の私物。まだ着用を開始して2か月だがこの風格。5年、10年後の姿を想像しただけで、革好きは興奮が収まらない。

2017年にリリースし、カタログ未掲載モデルながらも一番人気。全国で品薄が続き、再生産を行ったが、それでも現在市場に出ているだけとなる。「また今年の秋冬に買えばいい」というのは「一流品」を知らない男が発する台詞。

本物を知る男は、一流品との一期一会の出会いを大切にするのだ。