夏場に欠かせない扇子は、意外と持ち手のセンスが問われるアイテム。デザイン、色、素材。星の数ほど存在する扇子の中でも、絶対におすすめしたい一流品がある。
ディアスキン(鹿革)を使った「Made in Japan」の扇子である。牛革に比べ柔らかく非常に強靱な鹿革は、古来より武具に使用されるなど日本の伝統文化と密接な関わりを持ってきた素材。さらに水に強いことから、洗車用のウエスとして使われてきたことは周知の事実だ。
創業は享保3年(1718年)、京都の白竹堂の手によるこの扇子は、非常に薄く漉いたディアスキンを着物の染色法として知られる「京鹿の子絞」と呼ばれる技法で染色。伝統工芸師による手染めのため、ふたつと同じ模様が無い。扇子と同じディアスキンを使った専用の扇子袋、そして表面に焼きを入れた高級感溢れる桐箱に収められる。名入れ(別途料金)にも対応しているので贈り物にも最適な逸品だ。
創業から300年続く白竹堂のWEBサイトには、老舗専門店らしく実に多彩な扇子が紹介されている。ディアスキンだけでなく羊革や牛革を使った扇子もラインナップされるので、扇子の奥深い世界を楽しんで頂きたい。(出典:白竹堂)