Vintage Worksのベルト

世界中のベルトの総数は計り知れないが、例えその数が数千万本、数億本に及んだとしてもこの1本を選びたい。Vintage Worksのレザーベルト。1992年、海外製品に負けない高品質な「Made in JAPAN」のプロダクトを作るために有志が集まりブランドがスタート。以来、ベルト一筋という頑固一徹のブランドである。オフィシャルWEBサイトには、2015年3月時点で累計生産本数が17万本以上と記されている。まさに恐るべし。

革素材だけでなくバックルなどの金属パーツにも並々ならぬこだわりを注ぎ、他のレザーベルトを圧倒する艶やかで屈強なベルトを完成させた。ブランドが認知され、ラインナップやOEMの依頼が増加しても、職人の手作業を重んじたモノ作りを変えることはしない。

すべてのベルトには個別のロットナンバーが入り、油紙に包まれて専用のブリキ缶に収められる。男の所有欲を強烈に掻き立てられる演出が嬉しい。しかし、ヴィンテージワークスのベルトがオーナーの欲求をさらに満たす瞬間は、使い込んだ数年後に訪れる。

分厚い上質な革は己の腰のカーブを描き、経年変化によって風合いを増す。分厚くタフな革にとって、無数に現れた歴戦の傷は迫力を倍増させるスパイスとなる。革だけではない。重厚感のある金属バックルは、傷付きながらもツヤを増し、芸術的な佇まいとなる。

腰元の相棒。そんな表現がもっとも似合うヴィンテージワークスのレザーベルトは、日本が世界に誇るべき一流品であるのだ。(出典:Vintage Works

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