スタッズベルトの代名詞である「HOLLYWOOD TRADING COMPANY」(HTC)。1940〜50年代に多く生産されたとされるヴィンテージのスタッズベルトに魅せられたオーナーのジップが、当時の手法を用いてオリジナルのスタッズベルトを製作。次第に顧客を獲得し、満を持して2000年にHTCブランドを設立。今ではアメリカンカジュアルに欠かせない存在となっている。
HTCのスタッズベルトの魅力は、良くも悪くも「Made in USA」らしい荒々しさにある。日本の職人では絶対に表現できないワイルドさ。決して雑なのではなく、生まれもった無骨さが特徴だ。
今回ご紹介するのはスタッズベルトではなくウォレット。シンプルなトラッカータイプのスタッズウォレットだ。ボディには肉厚の牛革を使い、アンティーク加工されたスタッズとターコイズを手作業で打ち込む。やり過ぎないスタッズデザインは、長年ヴィンテージを研究してきたジップらしい絶妙なバランスだ。
内部には5段のカードホルダーとジッパー付き小銭入れ、そして札入れ。潔いまでのシンプルなデザインは、使い込む程に経年変化を楽しませてくれる。昨今のレザーウォレットの価格の高騰振りを知る者にとって「Made in USA」のHTCウォレットがこのプライスで手に入ることも嬉しい。
かつて誰もが憧れた「Made in USA」。それは「Made in JAPAN」とは対照的な、アメリカの寛大さ、懐の深さを楽しませてくれる、一流品の代名詞でもあったのだ。(出典:ARKnets)