FULLCOUNTのジーンズ

ジーンズの代名詞であったリーバイスに魅了され、高額なヴィンテージを手に入れては分解し、色落ち、シルエット、ディテールを研究。ついには自分だけのオリジナルジーンズを作り上げた男たちが、日本にはいる。

彼らの作ったジーンズはヴィンテージデニム愛好家の心を鷲掴みにし、やがて1990年代にレプリカジーンズの一大ムーブメントを巻き起こすきっかけとなった。彼らこそ、今日の日本のアメカジ界を牽引する名だたる主要ブランドたちである。

空前のレプリカジーンズブームから20年以上が経過し、各ブランドは独自の個性や特徴を生み出し、それぞれが似て非なるブランドとなった。だが、たったひとつのブランドだけ、設立当時とまったく同じスタンスでジーンズを作り続けるブランドがある。「FULLCOUNT」(フルカウント)である。

アメカジブームにどっぷりとはまった現在の40代以上であれば、その名を聞いただけで心が高ぶってくるはずだ。ブランド設立は1993年。ヴィンテージデニムに魅せられた辻田幹晴代表の作るジーンズは、当時、他のどのブランドよりも物欲を刺激した。

ブランドを設立してすぐに、辻田代表が出会った13.7オンスのジンバブエコットン。手触り、穿き込んだ後の色落ちや匂い。すべてが理想のデニム生地だった。以来、20年以上、フルカウントは当時と同じ13.7オンスのジンバブエコットンによるジーンズを作り続けている。

2000年代に入るとジーンズは「色落ち」そして「ヘビーオンス」というブームを迎える。各ブランドがこぞって、濃淡が強くメリハリのある色落ちをするジーンズへとシフトした。さらに、ヘビーオンスを競い、各ブランドは続々とが肉厚のジーンズをラインナップした。

そんな状況のなかでも、フルカウントは頑なに13.7オンスのジンバブエコットンにこだわり続けた。他ブランドのジーンズは穿き込むと、インディゴが濃く残る部分と白く色落ちする部分がはっきりと分かれる。一方、フルカウントのジーンズは全体的に鮮やかなブルーに色落ちする。

さらに、一般的なデニム愛好家が好む色落ち状態からさらに穿き込むことで、フルカウントのジーンズには穿き手の油分が染み込んだことによる「滑り感」が現れる。この瞬間がもっとも「美味しい」瞬間だと辻田代表は語る。一度でもフルカウントの「滑り感」を触ったことがある人は、それがヴィンテージデニムの手触りと同じことを知っている。

ブランド設立から25年、ぶれることなく頑固一徹に作り続ける13.7オンスのジンバブエコットンのジーンズ。その頑な姿勢は大手新聞社の目に止まり、全国紙の一面で紹介されたほどだ。日本が世界に誇る一流のジーンズを手にしたいのであれば、迷うことなくフルカウントを手にして頂きたい。

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